てくてく

とりあえず、とりあえず。

異国情緒だけじゃない!神戸の穴場スポット「灘五郷」で日本酒を飲もう

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

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神戸って、異人館にハーブ園、ハーバーランドと異国情緒溢れる観光スポットばかりだと思っていませんか??

もちろん洋風でおしゃれなスポットがたくさんあるのですが、それだけじゃない!

実は、イメージと打って変わって和風、そして静かで穴場なスポットもあるのです。


その名も「灘五郷」。

古い酒蔵の空気に触れながら日本酒を楽しめる神戸の酒蔵群です。

神戸の王道観光スポットはここ数年でだいたい訪れたのですが、
灘五郷はわたしもこのゴールデンウィークに初めて訪れました!

どの施設も人が多すぎず、ほとんどが入館無料なのが嬉しいポイント!

◉「灘五郷」って?

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実は神戸は古くから日本酒づくりで栄えていたんです。

灘地域にはたくさんの酒蔵が連なり、毎年多くの日本酒を製造していたそう。

たくさんの酒蔵が5つの郷に分類されていて、その5つの酒蔵群こそが「灘五郷」。

建物の外観や製造道具をそのまま残して、展示や見学、日本酒販売を行っています。


西郷・御影郷・魚崎郷(神戸市灘区〜東灘区)

西宮郷今津郷(西宮市)の5つ。

それぞれの酒蔵ごとに特徴がありますが、
製造工程を見学できたり、限定の日本酒・日本酒グッズの試飲や購入ができたり、
日本酒好きならぜひ一度訪れてほしいスポット。

◉神戸が酒づくりで栄えた7つの理由

でも、なんで神戸で日本酒?って疑問に思いますよね。

わたしもあまりイメージがなかったのではじめは不思議でした。

そこには酒づくりに恵まれた、7つの理由があったんです!


◽︎酒づくりに理想的な水「宮水」が湧き出ている

◽︎「山田錦」に代表される酒づくりに理想的な酒米を作ることができる気候

◽︎酒づくりに欠かせない"樽"に最適な「吉野杉」を入手できた

◽︎山が海に迫った地形からくる急な川の流れを活かして、「水車での精米」を行っていた

◽︎六甲山から吹き下ろす風「六甲おろし」の寒気を酒蔵に取り入れていた

◽︎沿岸部なので「樽廻船」で出荷しやすい

◽︎伝統的な技術が「杜氏(酒蔵の長)」に継承されていた


なんだか少し社会科の勉強みたいになってしまいましたが、
こんな風に様々な条件に恵まれた神戸灘地域は"日本一の酒どころ"と呼ばれ、
今でも世界に誇る日本酒を作っているのです!

また、灘の日本酒は辛口なものが多く、甘口な酒が多い京都伏見と比較して、
男酒(灘)、女酒(伏見)と呼ばれます。


◉酒蔵紹介

そんなわけで酒蔵に恵まれた神戸。

実際に灘五郷めぐりを楽しめるさまざまな施設を紹介していきます。

◽︎西郷

蔵元:沢の鶴、富久娘、金盃

「昔の酒蔵」沢の鶴資料館(阪神大石駅)

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【展示・ショップ】

古い酒蔵をそのまま資料館にしており、製造道具の解説や展示を通して伝統的な酒造りの工程を知ることができる。

ショップでは酒蔵でしか飲めない「生原酒」が試飲可能。

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開館時間 10:00〜16:00
休館日 毎週水曜日、盆休み(8月10日~16日)、年末年始
◯入館無料◯
HP→http://www.sawanotsuru.co.jp/siryokan/
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◽︎御影郷

蔵元:白鶴、菊正宗、剣菱、戒面、福寿、泉正宗、大黒正宗

福寿 神戸酒心館(阪神石屋川駅)

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【酒造見学・ショップ・レストラン】

ノーベル賞授賞式にて公式提供された世界に誇る日本酒「福寿」

酒造見学では製造工程を実際に見学することができる。

ショップでは酒匠のアドバイス付きの試飲ができ、日本酒だけでなく各地の酒の肴も多く取り揃えているのが特長。

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開館時間/10:00〜18:00
休館日/正月(1/1〜3)
◯入館無料◯
HP→http://www.shushinkan.co.jp/index.html
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白鶴酒造資料館(阪神住吉駅)

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【展示・ショップ】

製造道具だけでなく、等身大の人形とともに立体的に展示してあるのが特徴。

より具体的に臨場感を持って伝統的な酒造工程を想像することができる。

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開館時間/9:30〜16:30
休館日/盆(8/14〜18)、年末年始(12/28〜1/4)
◯入館無料◯
HP→http://www.hakutsuru.co.jp/community/shiryo/
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菊正宗酒造記念館(阪神魚崎駅)

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【展示】

「酒造の原点を知る」をテーマに製造道具等を展示。

映写室では、10〜30分の詳しい酒造工程の解説から利き酒の仕方、酒席のマナー、酒粕料理に関するものまで幅広い映像を視聴できる。

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開館時間/9:30〜16:30
休館日/年末年始(12/31〜1/3)
○入館無料○
HP→http://www.kikumasamune.co.jp/kinenkan/
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◽︎魚崎郷

蔵元:道灌、松竹梅、浜福鶴、櫻正宗

浜福鶴吟醸工房(阪神魚崎駅)

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【酒造見学・ショップ】

酒造りの全行程をガラス越しに実際に見られる施設。

「発酵文化の体感空間」をテーマとして、もろみ仕込みの見学ができるのが魅力。

発酵する音、実際のもろみの甘い香りに包まれよう。

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開館時間/10:00〜17:00
休館日/毎週月曜日(祝祭日除く)
◯入館無料◯
HP→http://www.hamafukutsuru.co.jp
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櫻宴-櫻正宗酒造記念館(阪神魚崎駅)

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【展示・ショップ・カフェレストラン・ものづくり】

2010年にリニューアルオープンし、他とは違い和風ながらモダンなデザイン。

オリジナル酒ラベルづくりができるので思い出づくりにぴったり。

展示は昔の看板や酒瓶が並べられているのが特長。

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開館時間/10:00〜19:00
(ダイニング/11:30〜15:00,17:00〜22:00、呑処/17:00〜22:00)
休館日/毎週火曜日
◯入館無料◯
HP→http://www.sakuramasamune.co.jp/sakuraen/sakuraen_index.html
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◽︎西宮郷

蔵元:日本盛、灘自慢、喜一、金鷹、白鷹、白鹿、灘一、宝娘、島美人、徳若

白鹿記念酒造博物館(阪神西宮駅)

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【展示】

展示を見るだけでなく、実際に製造道具に触れられるのが見どころ。

道具の重さ、手触り、仕組みを体感することができる。

記念館では2,3ヶ月毎の季節毎の展示も行われている。

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開館時間/10:00〜17:00
休館日/毎週火曜日、盆・年末年始
入館料/一般400円、中学生以下200円
HP→https://www.hakushika.co.jp/museum/
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日本盛 酒蔵通り煉瓦館(阪神西宮駅)

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【ショップ・レストラン・ものづくり】

3枚のステンドグラスがシンボルの煉瓦館。

酒蔵ではないが、ショップ、レストラン、ガラス工房、エステまで揃っている。

利き酒コーナーでは原酒も飲める。

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開館時間/10:00〜21:30
休館日/毎週火曜日、年末年始(12/31,1/1)
◯入館無料◯
HP→http://rengakan.com/index.html
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白鷹禄水苑(阪神西宮駅)

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【展示・ショップ・レストラン・イベント】

常設展示だけでなく、「日本酒文化サロン」、「食べ頃の旬、飲み頃の旬を愉しむ会」などのイベントが多種用意されているのが特長。

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開館時間/11:00〜18:30
休館日/第1・3水曜日
◯入館無料◯
HP→http://www.hakutaka-shop.jp/index.html
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◽︎今津郷

蔵元:大関、扇正宗

今津灯台(阪急・阪神今津駅)

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大関」が今津港に設置した最古の木造灯台。

日本酒を出荷する樽廻船や菱垣廻船の時代から今まで今津港を照らし続けている。

http://www.ozeki.co.jp/join/culture/imazu.html


◉酒蔵めぐりで日本酒を楽しもう

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以上のように、たくさんの酒蔵と見学可能な施設がある灘五郷

おすすめの周回コースは「魚崎郷・御影郷・西郷」の3つの郷をまとめたコース。

阪神魚崎駅から西へと巡っていきましょう。

最西まで行くと3駅分歩くことになりますが、
東西に歩く分には坂もあまりなく、南側には海も見えるので、
天気のいい日にはいいお散歩になると思います!


歴史や製造工程、こだわりを知るとより日本酒を楽しむことができますよね。

資料館では実物に近い道具や建物に囲まれてタイムスリップしたかのような気持ちに。

各社ショップでは清酒ゼリーなどの変わった商品を見つけたりたくさんの試飲をしたりしてより日本酒好きに。

一緒に酒蔵めぐりをした友人は、
お世話になった方へのプレゼントとしてこだわりの生酒を選んでいました。素敵。

1日中歩き回ったけれど、とっても楽しい経験になりました!


日本酒にこだわりがある方もない方も、ぜひ複数の酒蔵でいろいろ試飲して、
お気に入りの日本酒を見つけてみてください!



happyasuasu.hatenablog.com



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神戸「灘五郷
http://www.nadagogo.ne.jp